良いお年をお迎えください
今年はは2ヶ月に一度仕入価格や固定支出額の値上がりに随分悩んだ一年でした。
砂糖や醤油みりん等の基礎調味料をはじめ、卵や小麦粉乳製品も留まらず、飲食店になくてはならない揚げ油の高騰、業務用機器をたくさん抱えているゆえの電力高騰、お客様が購入をためらってしまうほどの価格を変動させなければならない状況が2ヶ月に一度のペースで何度も訪れました。
私たちのお店は家族で農業から製造、販売までおこなっていることが幸いと、作れる野菜や製造加工の工程を真剣に見直して、徹底した在庫管理を心がけスタッフみんなで無駄を割りだし、仕事の内容も随分考えながら駆け抜けた一年だったように思います。
毎年、年末年始のおもてなし料理のご注文をたくさんいただくのですが、今年は特にご注文数が多く例年以上に忙しくさせていただきました。
特徴としては、この季節だけご連絡をいただく方も変わらず、懐かしくやり取りしたり、またお弁当やランチをきっかけにお気に召して、満を持してご注文くださった方、そしてなにより通年ご来店いただくご常連様からのご注文などなどお電話やメッセージ等でお顔を思い出しながらのやり取りは師走ならではの光景で、幸せな時間を感じるものです。
先に述べた通り本当に物価高には参った一年で、おせち重箱のメニュー構成と年取り料理の献立を考えるに当たって最後に「ご注文くださるお客様がほかでもない当店を選んだ理由」を突き詰めた結果、「顔が見える」「手作りである」「変わらない人と味」ではないかと確信して、いつもに輪をかけて丁寧に手間を掛けたお料理を作り続けてきました。
熊被害による生保内たけのこ(初夏の味覚の山菜、ネマガリタケ)と西明寺栗(日本一大きいとされるこの地域の特産)を大量に仕入れることができず今年は断念しましたが、いつもは使わない地場産のクルミや畑で取れたベリー類やハーブ、夏の間に収穫して保存しておいた夏野菜などもフル活用して「kimotoにしかできない料理」を散りばめたつもりです。私たちが作ることで、大きく変りゆく時代にしっかり乗りながら、お客様の求める「安心、慣れ親しんだ食材と味覚」に応えることができること、喜んでもらえることを実感した年末年始でした。
2026年は「丙午」。物事が一気に動き出し、新しい流れが生まれやすい転換の年といわれています。
変化の多い時代ではありますが、この年が持つ前向きなエネルギーを追い風に自分達らしい挑戦と確かな前進に満ちた一年となるよう心がけてまいりたいと思っています。

